2014年11月4日
26年度「岡山県子連KYT登山教室」開催される

前年度から取り組んでいる「岡山県子連KYT登山教室」が、10月26日(日)岡山県北の奈義町那岐山(標高1,255m)で開催されました。厳冬期には2mもの積雪があり、雪山を楽しむことも出来ます。前年度を大きく上回る参加者で終日概ね好天に恵まれ、誰一人脱落者も無く深まり行く秋の紅葉を楽しみながらの楽しい一日となりました。今回も岡山県山岳連盟所属「倉敷山好会」の全面的な支援をいただきました。1週間前に木村会長と筆者はネパールヒマラヤ6,000m峰の1ヶ月にわたる遠征登山から帰国したばかりでしたが、多くの元気な小学生たちや若いお父さんやお母さん方との登山はまた格別の楽しさがありました。
今回のコースは標高600mの第3駐車場からCコースをとり、途中「大神岩」で休憩し一気に山頂をめざし、昼食の後、なだらかな稜線を下って、急降下のBコースをとって「蛇淵滝」で休憩し駐車場に下るというものでした。登りに3時間、下りに2時間を要しましたが全員無事故で下山することが出来ました。
登山道には見落としがちになりますが珍しい「ササユリ」の群生地もあり、登山道はよく整備されており、山頂付近では紅葉も終わりかけていましたが中腹では紅葉真っ盛りでした。

①全参加者は一旦、午前8時半に奈義町役場に集結し、車で第3駐車場登山口(標高600m)に移動し軽いストレッチと注意事項を伝達し午前9時の出発となりました。標高1000mの「大神岩」で大休止、稜線に出たところでトイレ休憩、ここからは滝山へも縦走できますが、西方眼下に広がる陸上自衛隊日本原駐屯地では大演習があって多数のヘリコプターが飛び交っていました。

汗をかかないうちに衣服調整

汗をかかないうちに衣服調整

子どもたちを先頭に黙々と

子どもたちを先頭に黙々と

「大神岩」で大休止 

「大神岩」で大休止 

山頂稜線もまぢか

山頂稜線もまぢか

























②鳥取県側からも登山道が付いている県境の山頂までは右手に避難小屋をやりすごして最後の坂を上りきった所にありますが、晴れていれば360度何もさえぎるものが無い素晴らしい景色が見渡せます。しかしこの時ばかりは生憎のガスで全貌が一望できず少々残念ではありました。正午過ぎになりましたが多くの登山客で賑わう中での楽しい昼食時間となりました。

笹の葉で遊びました

笹の葉で遊びました

稜線上に建つ休憩所前にて

稜線上に建つ休憩所前にて

那岐山山頂です

那岐山山頂です

思い思いに楽しい昼食

思い思いに楽しい昼食

























③計画では昼食後、山頂で「KYT登山の勉強」をする予定でしたが、地元特有の広戸風が少し吹き始めたので、記念写真撮影後、下山開始となりました。
ゆるやかな稜線漫歩といきたいところですが、火山灰地のため下山事故のないように注意しながら慎重にBコースを下ります。このコースは主に下山用に使われますが、逆コースは距離も長く結構厳しいものになります。晴れ渡っていれば本当に素晴らしい展望を楽しむことが出来るところです。

山頂での記念写真 全員そろっているのかな?

山頂での記念写真 全員そろっているのかな?

④Bコースも急降下を過ぎ穏やかな登山道にさしかかった広い所で大休止とし、ここで「KYT登山の勉強」を行いました。登山開始前に地図を渡し途中で必ず、現在地の確認をするように指示していましたが参加者の殆どはどうやら登ることのみに必死のようでした。危険を予知し、安全登山をするためには、どうすればよいのか参加者全員で勉強をしました。「倉敷山好会」の木村会長にも補足説明をお願いし山道での安全な歩き方や技術指導もしていただきました。下山口までは気を引き締めて下り始めましたが、最後の休憩地である「蛇淵の滝」は清流が幾重にも流れ、眺めていて本当に清々しく心を癒してくれる静かな場所でした。

時間をかけて「KYT登山」の勉強もしました

時間をかけて「KYT登山」の勉強もしました

来年度も岡山県内の日帰り「岡山県子連KYT登山」を開催します。一人でも多くの参加者を募っています。山には夢とロマンがあります。山は決して逃げませんが、山に立ち向かうチャンスはそんなに多くはありません。大自然と真正面から向き合うことの大切さを肌で是非とも感じて欲しいと願っています。

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