地域で育てる子ども会
地域を育てる子ども会
「遊ぼう、遊ばせよう!」
子どもの可能性を日常に!
~その体験がいつの日か、未来へ続くきっかに~
子ども会は全国に約10万団体
子ども会は、現在全国に約10万団体あり、その一つひとつの子ども会が活動の生命体であり、独自の活動をすすめています。その活動は、子どもたち自身の手ですすめられています。また、子ども会活動を支援するために市区町村の子ども会連合組織があり、都道府県・指定都市子ども会連合組織、全国子ども会連合会があります。
連合組織は子ども会活動支援のために指導者の派遣や各種講習会、広域のイベント開催、安全教育、安全共済制度を運営し、地域の子ども会活動を支えています。
幼児から高校生までが会員
全国子ども会連合会では、就学前3年の幼児から高校生までを会員の対象としています。幼少のころから地域の異年齢集団で活動することによって、協調性や公共性、社会性、郷土愛を身につけることができます。
また、中・高校生をジュニア・リーダー(年少指導者)として位置づけ、リーダーとしての養成を進めています。ジュニア・リーダーは、子ども会活動やリーダー養成講習会、交流会などに参加することで自らを高めるとともに、小学生会員と年齢が近いこともあり、親近感をもちやすく、子どもたちの良き理解者として、また、子ども会会活動の推進役として活躍しています。
全国各地に見る 子ども会の主な活動
★話し合いや新入会員を迎える会などの集会活動
★豆まきやどんど焼きなどの年中行事を行なう社会活動
★空き缶拾いや老人ホームの慰問などの奉仕活動
★おみこしやおもちゃ、楽器などを作る創作活動
★どんぐりウォッチングや熱気球作りなどの科学活動
★ラジオ体操やソフトボール、ドッジボールなどのスポーツ活動
★キャンプやウォーク・ラリーなどの野外活動
★読み聞かせや紙芝居、パネルシアターやペープサート伝統芸能継承などの文化活動
★壁新聞やポスター、文集作りなどの広報活動
★伝承遊びを習ったり、お年寄りとのゲーム大会などの交流活動
★郷土地図づくりや街角調査探検隊などの調査活動
★ホームステイや世界の子ども救援募金活動などの国際活動
★お楽しみ会やクリスマス会、いも煮会、お泊り会などのお楽しみ活動
★その他、廃品回収やリサイクル活動、海の子・山の子交流、
あいさつ運動など
以上のように、子ども会は地域によって様々な活動をしています。そのどれもが地域を基盤とし、年齢の異なるメンバーが自ら進んで活動しています。
活動内容は子どもたち自身がやりたいことと、大人の願いを反映し構成しています。
子ども会活動に参加することで、協調性や公共性、社会性、郷土愛を身につけ、学校や家庭とは違った体験、経験を得られます。
子どもの集団と大人の集団を合わせて「子ども会」
子ども会には、「子どもの集団」と「おとなの集団」とが含まれています。「子どもの集団」とは、子ども会活動の主体であり、「おとなの集団」とは、子ども・子ども会を育成し支援する「育成会」と指導する「指導者の組織」を指しています。
主体である「子どもの集団」とそれを支え指導してくれる「おとなの集団」があってこそ、子ども会といえるのです。
全国子ども会安全共済会~共済制度が子ども会活動の万が一に対応します~
万が一、子ども会活動中に怪我をしたり、誤って第三者に怪我を負わせてしまったり、物を壊してしまった時に、全国子ども会安全共済会に入っていることで補償を受けることができます。詳しい内容はお問い合わせください。
子ども会は「しなやかな社会性」を育てます
資源に乏しい我が国の子どもは、貿易をはじめ学術・文化・スポーツの交流を通して、国際社会に生きなければなりません。言葉や歴史・生活習慣・価値観などが異なる国際社会では、知的創造力を最大の資源として、「違いを違いとして認める寛容な態度」を身につけて世界の人々と交流することが求められます。同質にこだわることなく、弾力性のある「しなやかさ」が要請されるゆえんです。
「しなやか」とは、違いを受け入れ持ち耐える力、柔軟な思
考力、仲間と協力して課題を解決し乗り越える力と考えます。
言い換えれば、柳の枝のような柔らかさと考えられます。
子ども会は、幼児から高校生までの異年齢集団による活動が特質です。そこでのさまざまな活動を通して、「しなやかな社会性」を身につけ、国際社会でたくましく生きる力を養います。