2016年8月23日
第37回長野県子ども会育成研究協議会開催される

 平成28年度の県育成研究協議会は、総会に引き続いて午後、一般社団法人に移行を記念し、千葉大学名誉教授・千葉敬愛短期大学学長の明石要一先生の講演会を開催しました。
 先生は、子どもを逞しく育てたいと、青少年文化の研究に精力的に取組んでおられ、固定化・画一化された従来の教育学を超えて、ユニークな講義や研究を行い注目されています。
fXTdBNOHAbEAbmA1473309820

 〔講 演 会の内容より〕 
家庭・学校・地域のトライアングルで子育てをしよう
 ~子ども会は何をすればよいか~
1 頭の体操
 (1)町づくりの三つの条件は何か。       
 (2)人は一日で弱点を示す時が三回ある。いつか。
 (3)「いとこ」に代わるナナメの関係の構築はどんな代替装置を用意すればよいか。
2 子どもが変わった
 (1)幼児の遊びが10年間でかわってきた。なぜか「配膳遊び」が増えている。
 (2)集団の意思決定ができない(ミーティングができない)子供が増えた。
 (3)「肉食女草食男」は小学生から出現している。
 (4)「子どもの大人化」が始まった。
3 体験活動はなぜよいか
 (1)体験活動の良さを三つ上げてください。
 (2)サッカーの世界と同じように、体験活動の「ゴールデン・エイジ」はあるか。
 (3)読む力と書く力はちがうか。
    ①四足動物で一文字の漢字を何個書けますか
    ②一文字の花の漢字を何個書けますか。
     なぜか、動物の方が書ける、その理由を考えてみてください。
 (4)進学校の高校一年生の体験量と学業成績に「差」はみられない。「差」がみられるのは教育困難校に進ん
    だ高校一年生である。彼らは15歳までに「体験ロス」をしている。
 4 がんばっている地域の秘訣
  (1)信州の人はなぜ「信濃の国」を歌えるか
  (2)群馬の人はなぜ地名を知っているかー上毛カルタ             
  (3)福井県はなぜ学力が高いか。
 5 どんな人が求められているか
  ―あなたの生き方はどちらー (長嶋か野村か) X34n8jKTheIwxTN1473310079
   ① 記憶に残るか…記録を残すか
   ② 今に生きるか…明日を考えて生きるか
   ③ 口伝で伝えるか…文書で伝えるか
   ④ 右脳(感性)が働くか…左脳(論理)が働くか
   ⑤ 知恵を重んじるか…知識を重んじるか
        ……いろいろな観点からお話しを伺いました。

▲このページの先頭へ