運営方針

令和4年度 一般社団法人神奈川県子ども会連合会 運営方針
『今こそ楽しい子ども会つくりを!!』

一般社団法人神奈川県子ども会連合会
会長 橋本 輝夫

Ⅰ基本方針

1)現況
この2年間、新型コロナウイルス(以下、コロナとする)の感染拡大防止のために子ども会活動が非常に困難な日々が続いています。昨年の10月から12月にかけて、県内のコロナ新規感染者数が30人から一桁を推移したために、令和4年からは通常の生活や子ども会活動が少しずつ再開できることを期待し願っていました。しかしながら、オミクロン株の国内発生により、新規感染者数が急速拡大し、原因不明の市中感染も含めて2月には危機的状態となり、残念なことに、子ども会活動も再び、再開が困難な状態に戻ってしまいました。
この様な状況下で一般社団法人神奈川県子ども会連合会(以下、神子連とする)に加入していただいている各子ども会の皆様には多大のご苦労やご心配をおかけしながら、子ども会活動にご理解、ご協力をいただいておりますことに心から感謝申し上げます。
コロナ禍でさまざまな活動が制限される中、神子連に加入していただいている各子ども会がどのように活動を行ってきたかについて、昨年 7 月にアンケート調査を実施しました。ご協力有難うございました。
その結果として、多くの子ども会では会議や行事を例年通りに開催することができませんでしたが、コロナ対策を徹底したり感染予防のために新たな方法や工夫を凝らして開催した会議や行事もありました。
コロナ禍という誰もが想定もしていなかった状況で、子ども達の安全と健康を守りながら、健やかな成長の糧となる体験活動をどのように充実させていくか、まだまだ模索は続きそうです。できることから少しずつ、お互いの考え方の違いを受け入れる寛容さをもって活動することなどがアンケートの回答にみられました。
現状ではコロナの収束の兆しがみえませんが、新年度には、コロナが収束し通常の子ども会活動が再開されて、子ども達の成長や笑顔を見られることを信じ願って皆さんと一緒に、令和4年度の神子連としての子ども会活動を推進していきます。

2)子ども会の役割と重要性
子ども会は学校や家庭以外の地域のなかで、近所の年齢の違う子ども達との遊びや体験・スポーツ・文化・レクリエーション・社会活動などの集団活動を行い、子どもは思い出を残しながら、いろいろな知識・能力・社会生活上のルールを学び、身につけながら成長していくために大きな役割を果たしています。
今後の子ども会活動も、従来の活動をそのまま直ぐに展開することは未だ難しい状況ですが、子ども会活動は子どもの成長に大切なものですから、各子ども会におかれましては各地域の状況を考慮していただきながら、現在実施されている感染症対策を確実に継続しながら、可能な範囲で子ども会活動ができます様に、ご対応をお願いいたします。子ども会が無くなって困るのは子ども達です。
コロナ禍の状況下に加えて、社会環境・状況や保護者や子ども達の考え方の変化に伴い、子ども会や子ども会活動にも変化が生じ、子ども会でも課題が取り上げられていますが、全国的に、課題の改善策や解決策が打ち出されていません。しかし、子ども達は、学校、家庭、地域で育てられていますが、地域のなかでも子ども会が重要であることに変わりはありません。

3)子ども会の課題の共有
子ども会の課題として「会員の減少(加入率の低下)」、「役員のなり手不足」、「子ども会の休・退会」などが言われています。
公益社団法人全国子ども会連合会(以下、全子連とする)が、以前に実施した「子ども会の課題」に関するアンケートの結果は次の通りです(上位5位)。
【子ども会の問題点】
1.役員のなり手不足(23%)
2.ジュニア・リーダーの育成と確保(16%)
3.地域の子ども数の減少(15%)
4.親の理解と協力不足(13%)
5.大人の指導者の確保(9%)

神子連として、今後も神子連加入の各子ども会とともに課題を共有していきます。

4)子ども会の課題に向けて
全子連が、以前に実施した「魅力ある子ども会活動のために」に関するアンケートの結果は次の通りです(上位5位)。
【魅力ある子ども会活動のために】
1.親の協力と理解(26%)
2.ジュニア・リーダーの参画(17%)
3.指導者の指導力の向上(15%)
4.行政からの援助(10%)
5.中学生の参加(9%)

今こそ原点に戻って、共有した子ども会の課題を改善、解決できる打開策を打ち出す時です。更には、子ども達のために子ども会を継続していくための方法として「楽しい子ども会をつくること」を皆で考えていきます。
そのためには、子ども会活動を難しく、義務だと考えないで出来ることを皆で協力して楽しく行うことです。
神子連として、「楽しい子ども会をつくること」を支援していきます。

運営方針の下に本年度も神子連の役員、事務局一同、心を一つにして子どもたちのために活動し、市町村子連や単位子ども会の皆様が、子ども会活動を担っていただく上で少しでもお役に立てる様にしていきますので、皆様のご協力をお願いいたします。

 

Ⅱ事業方針

【一般社団法人神奈川県子ども会連合会として】

1.基本方針を実現するために実施すること。
1)子ども会の課題とその改善を議題として取り扱う会議・事業として
①理事会の開催
②指導者養成・安全教育・広報各部会の活動(企画ならびに事業の開催)の充実と活性化
③市町村子連会長会の開催
④各種研修会の開催と紹介
・神子連主催の企画・開催と関連団体による研修会の紹介
⑤地区研修会(令和2年度より、新たに5構成地区としました)への協力
*可能な限り、子ども会の課題とその改善をテーマとして取り上げていただきたい。そのために、神子連も支援いたします。
2.ジュニアリーダーの養成と各市町村子連のジュニアリーダー組織の連携と活性化を図ります。
3.全子連と連動した事業(研修会)を企画し開催します。
4.全子連安全共済事業の安定運営に取り組みます。

【指導者養成部会】

『楽しい子ども会をつくること』を支援していくために、以下の3つの柱で活動を進めていきます。これから先も続くであろうコロナ禍の中で、中止ありきではなく、どうやったら出来るか、どのような形なら指導者養成部会としての目的に沿った活動ができるのか、全てではなくても、何か少しでもできることを検討して実施していきます。
1.各市町村子連の単位子ども会が抱えている課題の具体的な改善策、そして、今の時代に合った単位子ども会活性化のためのより具体的な活動やその手法をみんなで考え、必ず実践していくための研修会を開催します。
2.単位子ども会の活性化にとても大きな役割を果たすジュニアリーダーの育成、そして、ジュニアリーダーを指導するユースリーダーのスキルアップのための研修会を開催します。
3.楽しい子ども会をつくるために必要な『遊び』の手法や知識をまずは大人である育成者が楽しんで学べる研修会や講習会を開催します。

【安全教育部会】

1.安全教育の充実を図ります。子ども会安全共済会のスムーズな運営がなされる中で安全教育をさらに推進し、事故の減少や事故を未然に防ぐことを全県的な取り組みとします。
2.子ども会安全啓発指導者講習会を開催し、全市町村の安全教育担当者を初め単位子ども会に修了者の確保ができる子ども会体制を目指します。
3.安全啓発指導者養成を推進し、講師体制を確立します。
4.子ども会安全共済会加入者の自転車乗用中の事故はもちろん、日常生活の事故にも活用できる「公益社団法人全国子ども会連合会『自転車保険』の加入を推奨します。

【広報部会】

1.新たな5つの構成地区を基に、市町村組織・単位子ども会の広報・PR活動を展開して、楽しい、幸せな子ども会づくりに貢献します。
2.広報活動を強力に推進し、市町村・学校・公民館を経由した子ども会PR活動を展開し会員増強の一助とします。
3.広報誌の発行
1)年2回の発行(予定)
2)企画会議、編集会議の充実
3)広報誌の内容
①神子連からの情報
②令和3年度の各市町村子連からの活動報告
(コロナ禍での活動事例、工夫された事、注意した事等)
4.全子連と連動したHPの活用をすることにより、子ども会活動を全県民に提供する方策を確立します。

以上
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