運営方針

令和7年度 一般社団法人神奈川県子ども会連合会 運営方針

一般社団法人神奈川県子ども会連合会
会長 橋本 輝夫

Ⅰ基本方針

1)現況
日頃は神子連の事業や各地の子ども会活動にご理解とご支援をいただき厚くお礼申し上げます。
皆様のご理解とご協力のお陰で、子ども会活動も従来のような活動が再開されています。今後も各子ども会におかれましては安全・安心な子ども会活動を念頭に、従来のような子ども会活動を展開されますように、ご対応をお願いいたします。
一般社団法人神奈川県子ども会連合会(以下、神子連とする)も皆様のご理解、ご協力により令和6年度は事業計画で予定された事業・会議を開催することができました。
全国的に、更には神子連や神子連に所属する市町村子連や単位子ども会で子ども会の課題が提言され、今後の子ども会の存続に係る課題となっています。神子連ではこの課題について、神子連更には神子連に所属する市町村子連や単位子ども会の皆様と改善・解決にむけて改善、解決を図っていきます。

2)子ども会の役割と重要性
①子ども会は子どもの成長に対して重要な役割を担っています。「子どもは地域で育つ」といわれるように、子ども達が学校や家庭以外の地域のなかで、様々な人と交流(異年齢交流)・体験・遊びをしながら豊かな感性や人間性を身につけ、自ら学び、周囲を思いやる心が育って成長していくために大きな役割を果たしています。
②子ども会は親同士の交流、情報交換や地域とのつながりの機会となって、保護者のためにも重要な役割を果たしています。

3)子ども会の課題
5年前からのコロナにより子ども会活動が困難な状況下に加えて、国の大きな課題である少子化、社会環境・状況や保護者や子ども達の考え方の変化に伴い、更には、行政からの支援の変化などにより子ども会や子ども会活動にも大きな変化が生じ、子ども会も多くの課題が取り上げられています。
子ども会の課題として「会員の減少(加入率の低下)」、「役員のなり手不足」、「子ども会の休会・脱退」などが提言されていますが、一番重要な課題は「会員の減少(加入率の低下)」です。全国的に、更には、神子連に所属する市町村子連でも会員減少が続いています。
特に会員減少は全国的に大きな課題となっていて、子ども会の存続の問題にもなっています。公益社団法人全国子ども会連合会(以下、全子連とする)案zン共済会の会員数は安全共済会設立当初(平成24年4月)は420万人でしたが、令和5年度末は229万人に減少しました。神子連に所属する市町村子連も会員減少が続き、神子連の会員数も平成29年度末で46,718人弟子型、令和5年度末で21,197人に減少しています。
会員の減少は子ども会の活動・収支にも大きな影響があります。神子連も収支に関して影響が出ています。このままで推移すると子ども会の存続が困難になってしまします。しかし、子ども達は学校、家庭、地域で育てられていますが、その地域のなかでも子ども会が重要であることに変わりはありません。子ども達の成長・育成のためにも子ども会を存続させる必要があります。
この課題を少しでも改善・解決して、子ども達のために更には伝統行事等地域の活性化、発展のために子ども会を存続させていくことが、育成者・指導者等(以下、役員)の新たな、大事な役割だと思います。

4)子ども会の課題に向けて
神子連として、今後も今年度の事業を通して神子連加入の市町村子連とともに課題を共有していきます。
今こそ原点に戻って、子ども達のために子ども会を継続していくために、共有した子ども会のいろいろな課題を改善、解決できる打開策を一緒に考えていきます。そのためには、子ども会活動を難しく、義務だと考えないで出来ることを皆で協力して楽しく行うことです。
神子連として「楽しい子ども会をつくること」を支援していきます。

5)神子連としての課題の改善について
(神子連として)
①神子連の事業(研修会等)で、課題やその改善についてのテーマを取り上げる。
②神子連の具体的な課題である収支を改善して神子連を存続させるために、次のことを計画・実施しています。
・令和6年度も予算総会で承認された予算に基づいて費用の削減を実施しました。
・一昨年3月の予算総会でご承認をいただき、令和5年度より収支予算において費用の削減を実施していますが、令和7年度も費用の削減を図り令和7年度予算(案)に計上しています。

運営方針の下に本年度も神子連の役員、事務局一同、心を一つにして子どもたちのために活動し、市町村子連や単位子ども会の皆様が、子ども会活動を担っていただく上で少しでもお役に立てる様にしていきますので、皆様のご協力をお願いいたします。

 

Ⅱ事業方針

【一般社団法人神奈川県子ども会連合会として】

1.基本方針を実現するために実施すること。
1)子ども会の課題とその改善を議題として取り扱う会議・事業として
①理事会の開催
②指導者養成・安全教育・広報各部会の活動(企画ならびに事業の開催)の充実と活性化
③市町村子連会長会の開催
④各種研修会の開催と紹介
・神子連主催の企画・開催と関連団体による研修会の紹介
⑤地区研修会(令和2年度より、新たに5構成地区としました)への協力
*可能な限り、子ども会の課題とその改善をテーマとして取り上げていただきたい。そのために、神子連も支援いたします。
2)費用の見直しをして収支の改善を図る

2.関東甲信越静地区子ども会・ジュニアリーダー研修会神奈川大会の開催について
令和7年度の上記大会は神子連が開催県となりますので、ご理解とご協力をいただき無事に開催できるようにいたします。(10年に1回開催県となります。)
なお、本大会開催の企画・準備のために昨年より理事とユースリーダーから委員を選出して、準備委員会を6回開催後に、昨年12月より実行委員会としてスタートしました。
1)大会テーマ 感動・自己研鑽・達成会
2)スローガン 『自分をこ・え・る!!』
3)目  的  各地域で培ってきたジュニアリーダーのスキルを見直し、基礎から学ぶことで今後のジュニアリーダー活動の活性化につなげる。
4)期  日  令和7年8月9日(土)~8月11日(月・祝) 2泊3日
5)会  場  厚木市七沢自然ふれあいセンター

3.ジュニアリーダーとユースリーダーの養成と各市町村子連のジュニアリーダー組織の連携と活性化を図ります。

4.全子連と連動した事業(研修会)を企画し開催します。

5.全子連安全共済事業の安定運営に取り組みます。

【指導者養成部会】

1.時代の変化に合わせた新しい視点で新しい形の子ども会を考えることを今年度のテーマとします。子ども会の解散や廃止、会員減少を回避するためには、子ども会の原点を大切にしながらも、今までとは違う新しい形にシフトチェンジすることが不可欠であり、そのために全国の成功事例の情報を集めたり、過去の踏襲ではない斬新な発想でこれからの子ども会を考える研修会を開催します。
2.関ブロジュニアリーダー研修会の担当県として大会の成功に尽力します。ジュニアリーダーの育成、ユースリーダーのスキルアップを図るのみならず、これからの時代を担っていくジュニア・ユースとの関わりのなかで、指導者も一緒にこれからの子ども会を考える機会とします。
3.楽しい子ども会をつくるために必要な『遊び』の手法や知識をまずは大人である育成者が楽しんで学べる研修会や講習会を開催し、学んだことを育成者自らが、指導できるようになることを目標にし、より一層の活動の活性化をめざします。

これら3つの柱は、神子連を継続させるためにも必要不可欠なものであり、子どもたちや保護者、そして地域に本来の子ども会活動の良さを自らが伝えていけるようにしていきたい。覚悟をもって神子連ならではの活動が出来るように努め、この危機を乗り切る術をみんなで考えたいと思います。

【安全教育部会】

1.安全教育の充実を図ります
子ども会安全共済会のスムーズな運営がなされる中で安全教育をさらに推進し、事故の減少や事故を未然に防ぐこ とを全県的な取り組みとします。
2.子ども会安全啓発ファシリテーター講習会を開催し、全市町村の安全教育担当者をはじめ単位子ども会に修了者の確保ができる子ども会体制を目指します。
3.関東甲信越静地区ジュニアリーダー研修会神奈川大会のプログラムに安全啓発教育を取り入れ、参加者の学習成果を各県内地域に波及していく取り組みをします。
4.会員の安全安心と指導者・育成者のセーフティーガードとしての全国子ども会安全共済会安定運営のために、会員増強のご協力をお願いいたします。
【推進内容】
 1.全国子ども会安全啓発初級ファシリテーター養成講習会
  市町村子連・地区ブロックへ開催希望を募る
 2.ぼうさい探検隊リーダー養成講習会
  市町村子連・地区ブロックへ開催希望を募る
 3.市町村子連安全教育研修会の推進
  市町村子連で研修会を開催し役員に安全教育の啓蒙を図る
 4.地区ブロックへ安全教育推進協力
  地区ブロックへ安全教育開催の協力
 5.安全教育研修会開催 (1月事務担当者終了後)
  事務担当者会議に市町村担当者に対し研修会の開催
 6.ジュニアリーダーのための安全啓発(KYT)研修会
  関東甲信越静地区ジュニアリーダー研修会参加のジュニアリーダーにKYT研修を開催
 7.インフルエンザ他季節流行感染症予防対策資料配布
  インフルエンザ・コロナ等の感染予防資料を市町村子連に配布

【広報部会】

1.5つの構成地区を基に、市町村子連・単位子ども会(以下単子)の活動内容の紹介・PR
活動を広報紙・HP等を活用して展開し、子どもも育成者・保護者も楽しく、役員の負担の少ない子ども会活動に寄与していきます。
2.神子連加盟組織のみにとどまらず広く広報活動を展開し、行政・学校・公民館・自治会他の団体を経由した子ども会のPR活動を展開し、会員の増強の一助とします。
3.広報紙の内容充実を図り、神子連加盟子連・単子の活動などの情報を発信します。
・広報紙の発行
1)年一回発行(見開きカラー版)
2)企画会議、編集会議を対面会議、メール・テレビ会議等を活用し効率的に進めます。
3)広報紙の内容
①各子連・単子からの情報発信
②各専門部会の活動報告
③令和6年度の市町村子連・単子からの活動報告・研修会報告
4.全子連と連携し、HP・SNS等を相互活用をすることにより、神奈川県内の情報発信にとどまらず、全国の子ども会活動の情報を効率的に発信する方策を検討していきます。
2)費用の最小化を継続実施する。
①更なる費用の見直しをして収益の改善を図ります。
②関連企業等に働きかけ、広報紙への広告掲載の推進勧誘を行い、収支改善に努めます。

以上
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