2013年10月24日
毛無山小学生登山(登山をとおしてKYTを学ぶ) [ 報告 ]

日 時 平成25年10月6日(日)
天 候 薄曇りのち晴れ
参加者 小学生4名 保護者4名 スタッフ7名 倉敷山好会員4名

タイム 新庄村役場 ~ 田波駐車場 ~ 9合目避難小屋 ~ 毛無山
      8:30集合     9:10   9:20    11:05  11:15    11:20着

~ 昼食・研修 ~ かたくり広場往復 ~ 毛無山 ~ 
                            13:10発  
田波駐車場 ~ 湯原温泉 ~  解 散
15:30着    16:30 17:30  
 
前日まで台風の接近で天候が危ぶまれていましたが、幸運にも程よい登山日和で総勢19名の参加となり、初期の目的を達成することが出来ました。これまで岡山県子連のなかで何回となく「小学生の登山実施」をという要望がありました。昨年は前期ジュニアリーダー養成研修会で「上蒜山~中蒜山」を実施した実績を踏まえて、今回初めて小学生対象の登山を実施しました。岡山県山岳連盟でも毎年小学生対象の軽登山を開催していますが、あくまでも県南の低山でレクを兼ねたものです。

[ 目指すは標高1218mの毛無山です ]

[ 目指すは標高1218mの毛無山です ]

    
[ いよいよ本格的な登山道に入ります ]

[ いよいよ本格的な登山道に入ります ]






















山野の大自然に肌でふれ、思いっきり全身のエネルギーを発散し、そして一刻一刻と変わっていく状況のなかでどのように対処していくべきかを身体を通して学んでいき、悪戦苦闘しながらも登頂し無事下山できた時の達成感を味わえるのは登山においては他にないと思って、あえて「登山をとおしてKYTを学ぶ」というテーマで毛無山登山を実施しました。

[ 初参加の小学生を伴って、ひたすらブナ自然林のなかを進む ]

[ 初参加の小学生を伴って、ひたすらブナ自然林のなかを進む ]

stozan4






















新庄村田波駐車場では、登山に備えて準備体操をしてから倉敷山好会の木村さんを先頭に小学生・保護者、中間には倉敷山好会会員、スタッフ、最後尾に倉敷山好会会員という編成で万全の体制をとっての登山開始となりました。
往復だけなら標高差およそ600mの平凡な山容の初級コースですが、積雪期ともなれば風雪の中、急登の苦しいラッセルを強いられる大変手ごわい山に変貌します。
6合目辺りから傾斜もきつくなりますが、さすがに小学生は足が大変軽く、先頭の木村さんが気を利かせて適時に休憩をとるも、子どもたちには不要のようでした。でも子どもも大人もみんな青葉繁るブナの大樹林に感嘆・大満足です。
一部の保護者やスタッフの中には遅れ気味の方もいたが、予定の時刻には9合目避難小屋に到着しました。登りで汗だくではありますが、ちなみに標高1200mに近いこのあたりの外気温は13℃、こまめな体温調整が必要です。
蒜山三座の近くに住む、真庭市から参加したお母さんは9合目避難小屋前で何やらせっせと小さな粒のようなものを拾っているので、尋ねると「これはブナの実なのですよ。4年に1度しか結実しないのです。私たちはブナの植生にボランティアをしています。これは熊の大好物で今秋は近くまで出没しているのですよ」とのことでした。
小休止を済ませて、この山で一番の急斜面を一気に山頂を目指しました。毛無山山頂からは伯耆大山、日本海の弓ヶ浜と360度見回すことが出来ました。先ずは全員で記念写真を撮って、少し早いが楽しい昼食となりました。
昼食後は倉敷山好会の木村さんや中西さんから、基本的な装備、山での歩き方、岩場での登り方、自分の現在地の確認方法、標高と気温・風速と体感温度との関係等など、未然に山岳事故を回避するためについて多くのことを学びました。
この後、希望者だけで稜線上にある往復1時間の「かたくり群生広場」へ行ってきましたが、残念ながら「かたくり」の花は今、咲いていません。

[ 倉敷山好会会員による研修 ]

[ 倉敷山好会会員による研修 ]

[ 県子連会旗を広げて記念写真 ]

[ 県子連会旗を広げて記念写真 ]













午後1時過ぎに下山開始となりましたが、山での事故の多くは、気の緩みと体力消耗により下山時に集中しています。全員気を引き締めて慎重に下っていきます。
ところが、事前に保護者やスタッフには、トレーニングをしておくように伝えていましたが、メタボの身体には大変きつく、下山時には予想外の時間を費やした人もいました。前もって関節痛のある者はストック2本、プロテクター、湿布、テーピングテープなどの準備をして欲しかったと、反省させられました。
でも、思わぬ時間を要しましたが全員無事に下山をすることが出来ました。
次年度も子どもたちに登山の楽しさ、自然との関わり方などを学ばせる機会があればと思っています。下山後は地元、湯原温泉で疲れを癒しました。

[ 慎重に下山していきます ]

[ 慎重に下山していきます ]


[ 下山口には沢の清らかな水が ]

[ 下山口には沢の清らかな水が ]







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