基本方針・活動方針

 少子化と社会環境の変化により、親の意識や地域のあり方といった子どもたちが育つ環境は大きく変わつてきています。子どもたちが地域で安全・安心で育つことができるよう、異年齢集団である子どもクラブの重要性を再認識し、子どもに一番近い存在である、地区育成会・単位子どもクラブ(町内子どもクラブ)活性化をはかり地域の育成力を高めることが望まれます。また新型コロナウイルスの感染拡大で子どもを取り巻く環境が大きく変わる中、県子連が目的とする青少年の健全育成を図り、想像力を育むために何ができるか。新しい切り口探しやプログラム作りが必要なのではないでしょうか。
 私たちの関わっている子どもたちの現状は非常に厳しいものがあり、子どもたちのいじめ問題、親の虐待、自殺、異常者による事件、貧困、交通事故と毎日のように報道され、更には、子どもの体力低下・学力低迷など、子どもの健やかな成長を願うものにとっては誠に慚愧に堪えません。さらに、少子化と貧困、都市への一極集中による地域の虚弱化、町内活動の低迷など人と人の結びつきの希薄な状況があるなど難問が山積みされています。
 これらの事象の背景を考察して、教育、心理学の専門家は、子ども時代の親からの惜しみない愛情と豊かな体験が、子どもたちの成長や自尊感情、自己肯定感など様々に影響を及ぼすことを指摘しています。その意味でも、子どもクラブの意義を改めて啓発し子どもの居場所を作り、「地域の子どもは地域でしっかり育んでいく」体制の確立を図るため、地域で活動されている皆様の英知を集結し活動を進めていくことは、今後益々必要とされているところです。また、安全思想の普及、安全教育の徹底を更に行うことにより事故のない活動を推進していくとともに、あらゆる災害に備えて子どもたちとともに防災について考えていきます。
 これらの活動に取り組み改めて子どもクラブの使命と役割を再確認し、子どもが地域で安心して暮らし、1人1人がたくましく、健やかに成長できる魅力ある活動が展開できるように組織の充実や活動の活発化に取り組んでいきます。

重点目標

1.子どもたちの主体性を育て,自らの向上を促す事業や活動を展開し,地域子どもクラブの活性化を図る。

2.子どもクラブ関係者の人材確保に努めるとともに,資質向上に努める。

3.子どもクラブに対する理解を深めるために,地域住民や関係団体の広報活動に努める。

4.家庭、学校をはじめ地域団体・行政との連携を図り,子どもクラブが安心して活動できるよう努める。

5.全国子ども会安全共済会への加入促進を図り,子どもクラブが安心して活動できるよう努める。

6.安全への意識を高めるとともに,安全教育の推進を図る。

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