2020年6月9日
子ども会活動における新型コロナウイルス感染症対策について

〇全国子ども会連合会から緊急事態宣言の全面解除を受けての5月26日付の連絡の抜粋は次の様です。「地域によっては子ども会活動を再開しても問題ないと思われる所もありますが、「新しい生活様式」の実践例を見ると従来の子ども会活動をそのまま再開することは難しい状況です。
 新型コロナウィルスとは長い付き合いになると思われますので、「新しい生活様式」等を活動の中に取り入れながら、各地域におかれましては創意工夫した子ども会活動を展開されるようお願いいたします。」

◯ 緊急事態宣言は解除されたものの、第2波への警戒や新しい生活様式の実践が言われています。感染防止の3つの基本として、①身体的距離の確保、②マスクの着用、③手洗いが言われており、子ども会活動にも取り入れて行く必要があります。

◯ 活動における注意点について、文部科学省が公表している「小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校等における教育活動の実施等に関するQ&A(R2.5.21版)」
等を引用、または参考にして質問と回答を記載します。

〇 質 問
3つの条件(換気の悪い密閉空間、多くの人が密集、近距離での会話や発声) が重なり合わなければよいのか?
  回 答
・3つの条件が同時に重なる場を避けることと合わせ、1つ1つが発生しないよう配慮することが必要です。
〇 質 問
手洗いはどの程度の頻度で行えばよいのか?
  回 答
・様々な場所にウイルスが付着している可能性があるので、外から部屋等に入る時、トイレの後、飲食の前後などこまめに手を洗うことが大切です。
・手を拭くタオルやハンカチ等は個人のものを使い共用はさせないようにしてください。
〇 質 問
手指のアルコール消毒は必ず行わないといけないのか?
  回 答
・基本的には、流水と石けんで手洗いを行います。流水で手洗いができない場合に、アルコールを含んだ手指消毒薬を使用します。
・石けんやアルコールに過敏反応がある場合は、流水でしっかり洗ってください。
〇 質 問
子どもたちの健康管理はどのように行えばよいのか?
  回 答
・保護者と連携し、家を出る際に熱や風邪症状がある場合は、行事に参加させないようにしましょう。
・集合時や行事中にも、子どもたちの健康観察を必ず行い、必要に応じて検温を実施してください。子ども会活動の際、体温計は必ず準備しておいてください。
〇 質 問
部屋の換気は、具体的にどのようにすればよいのか?
  回 答
・換気は、可能な限り常時、2方向の窓を開けて行います。常時の開放が無理な時は、30分に一回以上、数分間程度、窓を全開します。
・エアコンは室内の空気を循環しており、外気との入替えはしていません。エアコン使用時も換気は必要です。
〇 質 問
窓のない部屋ではどうしたらよいのか?
  回 答
・十分に換気をすることが難しいため、常に入り口を開けて、換気扇を用いるなど十分な換気に努めます。また、人の密度が高くならないようにしてください。
〇 質 問
体育館のような、広く天井の高い部屋でも換気は必要か?
  回 答
・人の密度が高い状態では換気を行うようにします。換気は感染防止の観点から重要であり、人の密度が低い状態でも換気に努めるようにしてください。
〇 質 問
消毒は、具体的にどのような範囲で行えばよいのか?
  回 答
・多くの人が手を触れる箇所(ドアノブ、手すり、スイッチなど)は、行事の前後に消毒液を使用して清掃を行います。
・消毒液については、「消毒用エタノール」や「次亜塩素酸ナトリウム液」が考えられます。
・「次亜塩素酸ナトリウム液」の作り方は、「新型コロナウイルス対策 身のまわりを清潔にしましょう」のパンフレット(厚生労働省・経済産業省作成)をご覧ください。
・なお、「次亜塩素酸ナトリウム液」は、子どものいる空間で噴霧しないよう通知が出ている「次亜塩素酸水」とは違うものです。
【参考:独立行政法人製品評価技術基盤機構のホームページから引用】
「次亜塩素酸ナトリウム」は、塩素系漂白剤などの主成分として用いられるアルカリ性の物質で、従来から新型コロナウイルスの消毒に使われています。「次亜塩素酸水」は、電気分解などの手法で作られる酸性の液体で、新型コロナウイルスへの有効性については、現在検証中です。

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